「ほっ」と。キャンペーン

冬眠中です

しばらくブログをお休みします。
あたたかくなる頃に再開するつもりです。
それまではぬくぬくと冬ごもりです。

春がくる前に目が覚めてしまったムーミンのように、
突然むくりと活動をはじめるかもしれませんが・・・

では、また!
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# by kangaroo-books | 2011-11-19 08:30 | -ごあいさつ ・ おしらせ

あむ

昼寝から覚めたあんちゃんが「あっ!」と言って本棚の上に向かって右手をあげました。
寝起きだというのにピカピカの笑顔。
どうしたのかと思ったら視線の先には「あむ」がいました。
本棚の下まで勢いよくかけていって、取ってくれとアピール。
取ってやると、表紙にチュウっと、くちづけ!
娘も「あむ」にひとめぼれしたようです。

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『あむ』
こどものとも2011年7月号
小風さち=さく
山口マオ=え
福音館書店






娘同様、わたしも本屋さんで「あむ」に出会った瞬間恋におちてしまいました。
表紙でじっとこちらを見つめる黒い犬。
かわいい顔をしているわけではないのに、
どうしてか目が離せなくなってしまったのです。
これは連れて帰らねば!

月刊絵本は全部買っていたのではきりがないから、
本屋さんで立ち読みしてこれはというものだけ買うと決めているのだけれど、
これは即買いです。
このタイトルに、この絵、そして作者はわにわにコンビだもの。
面白くないわけがありません。
その勘はもちろん当たりましたとも。
この夏のいちばんのお気に入りの絵本です。

おれのなまえをしりたいか?
おれは、あむ。
くろいぬ、あむ。
あとむで、あむだ。(本文より)


この一文で、もうやられてしまいます。しびれます!
小風さちさんのユーモアのある文章。
そして山口マオさんの生命力あふれる絵。
本全体からあむのパワーがあふれているようです。

絵本からあふれているのはあむのパワーだけでなく、夏の空気もです。
むっとした草いきれ、焦げるような日差し、潮のかおり、波の音。
今にも聞こえてきそうなのです。ザップンシャララ、インシャララ・・・と海の音が。


あむはマオさんの飼い犬だそう。
『わにわにのおでかけ』にも登場していますよ。
2010年10月号の母の友には、マオさんがあむを散歩している写真が出ています。
あむは後ろ姿だけですが、絵本のあむそのままといった感じ。
勢いよく走って、マオさんを引っ張っています。



1歳の娘にはまだまだ早いのですが、
ずっと抱きしめているものですから、一度読んでやったら、
じっとあむを見つめながら聞いていました。
おはなしはわからずとも、この絵本の勢いや面白さは伝わるのでしょうね。
娘といっしょに、はらはらしながらあむの冒険を応援する日がたのしみです。
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# by kangaroo-books | 2011-08-24 22:52 | 【夏によみたい】本棚

くだもの

うちのあんちゃんはももが大好きです。
「ももたべる?」と聞くと、大きくウンとうなずいて、大急ぎでイスに座ります。
この頃は、「ママ」という言葉よりも「モモ」の方が上手に言えるので、母はももに嫉妬です。
お盆の時には、仏様にお供えしてあった大きなももを大事そうにかかえて
わたしのところに持ってきました。
「のんのさんのだからだめだよ」と言っても、何度でも持ってきてしまうので、
お仏壇に「ください」をしていただくことにしました。
ももをほおばった時の娘の満面の笑み、ご先祖様も見ていらっしゃったかな。

くだもの (福音館の幼児絵本)

『くだもの』
平山和子
福音館書店


平山和子さんの描く食べ物はほんとうにおいしそう。
うまい絵を描く作家さんはたくさんいるけれど、
かおりも、みずみずしさも、やわらかさや、かたさも、歯ごたえも、舌触りも、
温かさ、冷たさも描ける作家さんはそうはいません。

大人も子どもも、ページを開けばおいしそうなくだものに思わず手が伸びます。
くいしんぼうあんちゃんは、ページに口をつけてガブリと食べようとします。
しかも、切っていない丸ごとの方を。

本にでてくるくだもので娘がまだ出会っていないのは、
なし、くり、かきを残すだけになりました。
この秋には食べられるかな。
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# by kangaroo-books | 2011-08-22 22:29 | 【くいしんぼう】の本棚

おやすみ

ほんの一年前、一日のほとんどの時間を寝て過ごしたあかんぼが、
ころんと寝返って、ずりずり這って、うんしょと立ち上がり、とことこ歩いたと思ったら、
お外でかけまわってどろんこになるまで遊ぶようになりました。

ほんの一年前、おっぱいしか飲めなかったあかんぼが、
おかゆをひとさじ食べ、りんごの酸っぱさに目を丸くして、お豆腐が大好きになって、
気がつけば毎日三食、大人とおなじものが食べられるようになっていました。

ほんの一年前、沐浴の度に体中で泣いていたあかんぼが、
今ではお風呂大好き、頭からシャワーをかけられてもへいっちゃら。

この半年ほど、毎晩のようにベッドに入るとこの絵本を読んでいます。
いつの間にか、外あそび、お風呂、晩ごはん、歯みがき・・・と
主人公の犬の兄妹たちと同じように
夕方からおやすみまでの時間を過ごすようになった娘を見て
大きくなったものだなあと感慨深くなります。

おやすみ
『おやすみ』
なかがわりえこ=さく
やまわきゆりこ=え
グランまま社


外あそび、おふろ、ごはん
歯みがき、おはなし、こもりうた
それから「おやすみ」

このくりかえしが子どもにとって大きな安心であり、
体と心の成長のもとなのでしょうね。

中川さんと山脇さんの絵本は読むとほっとします。
この「ほっ」が眠りの前のひとときにぴったりで、
パワーが有り余っている娘も、この絵本を読むとおやすみモードに切り替わる気がします。




安心して「おやすみ」と言えることがなんとありがたいことか、
あの地震以来、この絵本を読むとしばし被災地の子ども達に思いをはせます。
世界中の子ども達が安心して「おやすみ」と言える世の中がきますように。
祈ることだけでは何も変わらないかもしれません。
思いをはせることだけでは何の助けにもならないのかもしれません。
でも、子を持つ親としてはやはり祈らずにはいられないのです。
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# by kangaroo-books | 2011-08-21 23:00 | 【まくらもと】の本棚

あたごの浦

この夏休みは長く実家に帰っているので、方言丸出しです。
地元を離れて十数年たって、いつの間にか(ほぼ)標準語と、
今暮らしている地域の方言までも使いこなせるようになったというのに、
こっちに帰ってくると意識せずともたちまち戻ってしまいます。
もう少し若い頃は、粗野な感じのする地元の方言があまり好きではなかったけれど、
母に「おなか減ったやらあ。ごはん食べやあ。」なんて言われるとやっぱりほっとするものです。

あたごの浦―讃岐のおはなし(こどものとも絵本)

『あたごの浦』
脇和子・脇明子=再話
大道あや=画
福音館書店


わたしが生まれてはじめて方言の存在を知ったのは、
この絵本を読んでもらった時だったのかもしれません。

「前はとんとんあったんやと。」という一文ではじまる讃岐の昔話。
お月さんのきれいな晩、さかな達が砂浜で演芸会をひらきます。
お月さんを眺めながら歌ったり、踊ったりした後は、
かくし芸を披露しあうことになりました。
鯛は松の木にするするっとのぼって、「松にお日さん」
たこは松の小枝の間から足をたらして、「松に下がり藤」
みんなは「妙々々々々々」とはやしたてます。
にぎやかな宴会は月がかたむくまでつづきました。
讃岐弁のおっとりとした耳心地と、大道あやさんの絵のタッチがぴったりです。


幼い頃、母にこの絵本を読んでもらうのが好きでした。
魚たちの宴会の様子や、たこのとぼけた感じが面白いのはもちろんのこと、
母がいつもとは違う言葉で話すのが不思議で、面白くて。
特に「妙々々々々々」という言葉がお気に入りでした。
先日、母と娘ときれいな満月を眺めていると、
母が「妙々々のお月さんだねえ。」とつぶやきました。
娘もお月さんを見ると「妙々々々々々」と言うようになるかもしれません。
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# by kangaroo-books | 2011-08-20 15:10 | 【むかしむかし】の本棚