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たいせつなこと

毎年思うことですが、1年はなんと早いのでしょう。
あっという間に過ぎてしまったかのように思うのですが、
振り返って考えると、ほんとうにさまざまなことがあって、
1年前とはまわりの状況も、わたし自身も明かに変化しています。
1年のおしまいに、静かにその変化に目を向ける時間を持つようにしています。
そうしないと、たくさんの“たいせつなこと”を見逃してしまいますから。
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『たいせつなこと』
マーガレット・ワイズ・ブラウン=作 レナード・ワイスガード=絵
うちだややこ=訳 フレーベル館 

たいせつなこと (ほんやく絵本)

この絵本につまっているのは、たいせつなことばかり。

ひなぎくにとってたいせつなのは・・・
あめにとってたいせつなのは・・・
りんごにとってたいせつなのは・・・

ことばも絵も率直で、ストレートに胸に入ってきます。
はじめてこの絵本を開いたとき、あまりにまっすぐすぎて、
1ページごとにハッとしてしまい、読み終わった後しばらく動けませんでした。

ひなぎくが白くあることも、雨が潤すことも、りんごが丸いことも、
当たり前のことのようですが、それはひなぎくや、雨や、りんごの意思ではなく、
もっと大きな力や、意思や、定めによるものです。
わたしはひとつの宗教を信じているわけではないので、
それが神さまなのか、仏さまなのか、よくわからないけれど、
大きな大きな力というものがあるのだろうと思います。
だから、わたしはわたしでいられる。
わたしがわたしでいることは、決してわたしだけの力ではなくて、
まわりの人の助けや、定めみたいなものがあるから。

あなたは あなた
あかちゃんだった あなたは
からだと こころを ふくらませ
ちいさな いちにんまえに なりました

そして さらに
あらゆることを あじわって
おおきな おとこのひとや おんなのひとに
なるのでしょう

でも あなたに とって
たいせつなのは
あなたが あなたで あること  (本文より)


来年は、わたしにとって大きな変化の年になりそうです。
わたしは、どんなわたしになっていくのでしょう。
たのしみです。わくわくします。


明日から留守にするので、年末年始の更新は今日でおしまいです。
わたしの拙い文章を読んでくださっているみなさん、
今年1年、ありがとうございました。
よいお年を。


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by kangaroo-books | 2009-12-29 10:02


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