カテゴリ:【魔法!魔法!】の本棚( 4 )

小さい魔女

近所の商店街では、ハロウィンの飾りつけがされています。
街路樹にガイコツがつるされていたり、街灯の下に魔女が飛んでいたり。
飲み会の帰りに、ほろ酔いで歩いていたら、
花壇の中に、一つ目小僧がちょこんと座っていてビビりました。
おいおい、君もハロウィンですか。
よく見てみると、頭に三角巾をつけた幽霊も、ろくろ首もいます。
和洋折衷ハロウィン、大賑わいです。
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『小さい魔女』  
プロイスラー=作 大塚勇三=訳 学研 

小さい魔女 (新しい世界の童話シリーズ)

昔むかし深い森の奥に、小さい魔女が口の聞けるカラス、
アブラクサスと一緒に住んでいました。
魔女の年は、たったの127歳。
魔女の世界では、まだまだひよっこです。
けれども、小さな魔女は、毎年ワルプルギスの夜にブロッケン山で行われる、
大きい魔女たちのおどりに行ってみたくてたまりません。
アブラクサスが止めるのも聞かず、ブロッケン山へ行き、
こっそりと大きい魔女たちのおどりに加わりました。
ところが、小さい魔女はうっかりして、うぬぼれやで、いじわるな
あらしの魔女ルンプンペルおばさんに見つかってしまったのです。

魔女のおかしらの前に連れて行かれた小さい魔女は、
来年までによい魔女になっていれば、次のワルプルギスのお祭りに
参加してもよいと言われて、はりきります。
たくさん勉強してよい魔女になること、
ルンプンペルおばさんに仕返しすることを心に決めて、
修行にはげむ小さい魔女ですが、何をやっても失敗ばかり・・・
小さい魔女は、よい魔女になれるのでしょうか。




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 たとえば・・・
 ● 小5の読み聞かせにおすすめの節分の本は?
 ● 出産祝いにおすすめの絵本は?
 ● 10年前に読んだ児童書を探してほしい。   などなど 
 
 子どもの本に関することで、お困りのことがありましたら、
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by kangaroo-books | 2009-10-28 23:43 | 【魔法!魔法!】の本棚

バーバ・ヤガー

ひんやりと、秋の空気を感じるようになってきました。
この季節、朝お布団からなかなか出られません。
暑くもなく、寒くもなく、ぬくぬくとしたちょうどいい温度をむさぼる幸せ。

意を決して、エイヤッと起き上がり、朝ごはんをかきこみ、
遅刻ぎりぎりに出勤する毎日が続いています。
図書館に足がはえて、むかえに来てくれたらいいのに。

今日の絵本の主人公、魔女のバーバ・ヤガーの家は、森の中を自由に走り回ります。
大きなニワトリの足がはえているのですから。
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『バーバ・ヤガー』  
アーネスト・スモール=文 ブレア・レント=絵
こだまともこ=訳 童話館出版 




お母さんに頼まれて、カブを買いに行ったマルーシャは、途中でお金を落としてしまいます。
そこで、森に行けば、カブがはえているかもしれないと考え、森の奥へとむかいます。
すると、突然、地面が揺れはじめ、ニワトリの足がはえたバーバ・ヤガーの小屋がやってきました。
バーバ・ヤガーの大好物は、悪い子。
悪い子だと思われたマルーシャは、バーバ・ヤガーにつかまって、
お鍋に放り込まれ、シチューにされてしまいまいそうになりますが・・・
「ちょっとまって、バーバ・ヤガー!あたしはね、とってもいい子なんですけど・・・」
と主張し難をのがれ、代わりにバーバ・ヤガーの家で働くことになりました。



いかめしい顔、黒猫、怪しげな呪文、戸棚の中の薬草、
しゃれこうべ、大好物は子ども・・・・
と、悪い魔女の要素が満載なバーバ・ヤガーですが、なんだか憎めません。
律儀に約束を守ったり、小娘のマルーシャに言いくるめられたり。
どこか抜けていて、実はけっこうお人よしなヤツなのです。
魔女といえば、ほうきで飛ぶのが一般的ですが、バーバ・ヤガーは臼と杵を使って空を飛びます。
その様子も、どこかユーモラス。

バーバ・ヤガーは、ロシアや東欧の昔話に登場する魔女です。
この絵本は、その昔話を下敷きに創作されたおはなしです。
昔話の方も読んでみたいという方には、こちらの本がおすすめです。

『まほうつかいバーバ・ヤガー』
ロシア民話 松谷さやか=再話 ナタリー・パラン=絵 福音館書店
↑現在、絶版です。図書館でごらんください。

『おはなしのろうそく4』
東京子ども図書館

『子どもに語るロシアの昔話』
伊東一郎=訳・再話 茨木啓子=再話 こぐま社


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by kangaroo-books | 2009-10-05 20:20 | 【魔法!魔法!】の本棚

クラバート

雨上がりの道路を、カラスが闊歩していました。
あまりに堂々としていて、とてもただの鳥には見えません。
あの艶やかさ、美しい黒、ツンとすました感じ、
魔法使いが姿を変えているに違いない。
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『クラバート』
プロイスラー=作 中村浩三=訳 偕成社 




14歳の少年クラバートは、不思議な夢に導かれ、水車場の見習職人になりました。
クラバートは、この水車場で働きながら、週に1度仲間達とともにカラスに姿を変えて、
親方である魔法使いから、魔法を学ぶことになります。
水車場には、隠された恐ろしい掟がありました。
毎年、大晦日の夜、仲間の誰かが親方の身代わりとなり、命を落とすのです。

修行3年目のクラバートは、水車場から抜け出すため、
仲間達を助けるために、親方と対決することを決めます。


ドイツとポーランドの国境ラウジッツ地方に伝わる「クラバート伝説」を下敷きにした物語。
プロイスラーは、このお話を10年かけて書いたそうです。

全編通して暗く、不吉な雰囲気が漂うにもかかわらず、
たくさんの小中学生がこの物語に夢中になります。
大人になっても、幼い頃に読んだこの本を忘れられない方も多いようで、
「昔読んで、タイトルは忘れてしまったのですが、
男の子がカラスになってしまう話ありますか?」という質問を何度か受けました。
多くの人を虜にするこの物語には、名ストーリーテラー・プロイスラーの
魔法がかかっているのかもしれませんよ。ご用心!!


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by kangaroo-books | 2009-10-02 23:13 | 【魔法!魔法!】の本棚

魔法使いのチョコレート・ケーキ

おふとんの中の読書は、至福の時間。
本えらびは、かなり重要です。

怖い話はいけません。
悪い夢を見ちゃうからね。

長編の冒険物はいけません。
気付くと朝になってるからね。

はらはらさせられる話も、悲しい話もいけません。
眠れなくなっちゃうからね。

眠る前の読書に向いているのは、短編集や、詩集。
おはなしの世界にストンと入りこめて、
読んだ後に幸せで、おだやかな余韻が残るものがいいですね。

『魔法使いのチョコレート・ケーキ』は、最適です。
ニュージーランドの作家マーガレット・マーヒーによる短編集。
どのおはなしも、夢とうつつの境目が曖昧な上質のファンタジーです。
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『魔法使いのチョコレート・ケーキ』 
マーガレット・マーヒー=作 石井桃子=訳
シャーリー・ヒューズ=画 福音館書店
(読んでもらうなら:低学年~ 自分で読むなら:中学年~)




8つの短いおはなしと、2つの詩が楽しめます。

表題作の『魔法使いのチョコレート・ケーキ』は、
魔法の腕はわるいけれど、お料理の腕はいい魔法使いが主人公です。
魔法使いは、チョコレート・ケーキ・パーティーに
町中の子ども達を招待しようと、招待状を送りました。
けれども、子どもたちは、魔法使いのところなんかに行ったら、
気味の悪いものに変えられてしまうと考えたので、だれ一人やってきません。
友達のいない魔法使いは、一人ぼっちでした。
ところが、それから数十年後のこと。
魔法使いのもとに、子ども達がやってきました。

読み終わった時、なんとも幸せな気分が残ります。
そして、チョコレートケーキが無性に食べたくなります。


わたしは、『メリー・ゴウ・ラウンド』がお気に入りです。
メリー・ゴウ・ラウンドの持ち主のトッドとバーニーは、
子ども達が喜んで木馬に乗るのがなによりも好きでした。
ところが、子ども達をただで乗せてばかりいたので、
サーカス団を首になってしまいます。
すると、二人の前に森の住人の男の子がやってきて、
森の中でメリー・ゴウ・ラウンドを動かしてくれるよう頼みます。

トッドとバーニーのメリー・ゴウ・ラウンドが、素敵です。
木馬は、本当の馬の毛でできている、たてがみとしっぽを持ち、
立派な赤い皮の鞍をつけています。
小屋の天井には、三日月や、ほうき星や、銀色の星ぼしが描かれています。
そして、メリー・ゴウ・ラウンドがまわっている間は、
バーニーがバイオリンを奏で、トッドが金の筒をたたいて拍子をとります。
素敵でしょ。


枕元で、お母さんが小学生の子に読んであげるのにもぴったりです。
こんな夢のようなおはなしを親子で共有できるなんてうらやましい。
ただし、『幽霊をさがす』はこわい話なので、眠る前じゃない方がいいかも。

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by kangaroo-books | 2009-09-01 22:36 | 【魔法!魔法!】の本棚