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またまた、ひとやすみ

いきおいよく更新を再開したのに、諸事情によりまたまたしばらくおやすみすることになりそうです。

理由のひとつめは、急に里帰りが早まったこと。
本格的に里帰りするのはもう少し先の予定だったのですが、赤ちゃんがすこし小さめだとわかり、早めに実家に帰りのんびり過ごすことになりました。

ふたつめは、実家がリフォーム中でネット環境が悪いこと。
今はじめて携帯で更新しているのですが・・・疲れる。。。
もうしばらくしたら家が出来上がるので、更新はそれまでおやすみさせてください。

毎日やることがないので、近所の図書館で児童書をたんまりかりて読書三昧の日々です。
完全に仕事を離れての読書は、今までよりもさらに楽しく感じます。
次に本を紹介するときには、もっとのびのび書けそうな気がしています。
では、その日をたのしみに。

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by kangaroo-books | 2010-05-14 17:23 | -ごあいさつ ・ おしらせ

ルピナスさん

3月末で、図書館の仕事を辞めました。
司書の仕事が大好きだったので、それはとても大きな決断でした。
いずれまた、児童書に関わる仕事に戻りたいとは思っていますが、
それが司書なのか、本屋さんなのか、まったく違う仕事なのかは未定。
ゆっくりと考えてみたいと思っています。
ともかく、しばらくは仕事を離れて、おちびさんと一緒に絵本を楽しむ日々が続きそうです。

図書館での仕事を終える数日前、ふっとこの絵本が開きたくなりました。
そういえば、人生の転機と呼べる時には、きまってこの絵本を読み返してきた気がします。

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

『ルピナスさん ~小さなおばあさんのお話~』
バーバラ・クーニー=作 かけがわやすこ=訳 
ほるぷ出版


とても有名ですし、人気の高い絵本ですから、ご存知の方も多いでしょう。
ルピナスさんと呼ばれるおばあさんの一生を、静かに語った絵本です。

ルピナスさんがまだ小さな女の子だった頃、おじいさんと約束をします。
それは・・・
 -大きくなったら、遠い国に行くこと
 -おばあさんになったら、海のそばの町に住むこと
 -世の中をもっと美しくするために、なにかすること
そして、成長したルピナスさんは故郷を離れ図書館で働き、
世界中を旅して、おばあさんになると海辺の家で暮らしました。
けれども、3つ目の約束をまだ果たしていません。
やがて、ある春の日、すばらしい考えを思いついたルピナスさんは
彼女なりのやり方で、みごとに世の中を美しくしたのです。

大きなことを成し遂げた人の特別な人生を描いた作品ではないけれど、
このお話は、一度読んだ時から忘れられない絵本になりました。
まるで、ルピナスさんの人生に励まされるかのように、力をもらえます。

終盤のページにおばあさんになったルピナスさんが、
子ども達に囲まれておはなしをしている印象的なシーンがあります。
黒い服に身をつつみ、杖を持ち、髪はまっ白、傍らには白いオウム。
このページのルピナスさんは、魔女のようにも見えます。
どこかふつうのおばあさんとは違うおばあさん、やさしい魔女のようなおばあさん
わたしの身近にもいます。
きちんと人生を送った人は、年を重ねるにつれ、魔女に近づいていくのかもしれません。

いつか、わたしも魅力的な魔女になれるのかしら・・・
それまで、きっと何度も転機がおとずれて、その度にルピナスさんに会いたくなることでしょう。




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 たとえば・・・
 ● うきうきした春の気分にぴったりの絵本は?
 ● ガハハと笑っちゃう絵本は?
 ● 昔読んだ本を探して         などなど 
 
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by kangaroo-books | 2010-05-07 11:39 | 【ある人生】の本棚

そして、ねずみ女房は星を見た

小学校のときから、中学、高校、大学と、だれかしら図書室友だちがいました。
図書室でいっしょになることが多くて、本の話は大いに盛り上がるけれど、
いつもつるんでいるわけではなくて、教室ではつかずはなれずの関係。
「あの本読んだ?おもしろかったよ」とか、「あれはいまいちだった」とか。
そんな友だちは学生時代は必ず一人はいたのに、今まわりを見回してみると、いないかも・・・
大人になると読書の幅も広がって、なかなか本の趣味が合う人って見つかりません。
殊に、わたしみたいに大人になっても子どもの本を読みあさっている人は、身近にはいません。
だから、こんな本に出会うとうれしくなります。

そして、ねずみ女房は星を見た〈大人が読みたい子どもの本〉

『そして、ねずみ女房は星を見た』
清水眞砂子=著 テン・ブックス


『ゲド戦記』の翻訳で知られる清水眞砂子さんが、13冊の児童文学を紹介しています。
どの本に関しても、ただのあらすじではなく、
その文章に清水さんならではの感性がにじみ出ていたり、
本に対する思いや、愛情が感じられたりして、
紹介されている本が読みたくなるだけでなく、この本自体もとても楽しんで読みました。
昨日紹介した末盛千枝子さんの『人生に大切なことは・・・』もそうですが、
“本”に関する本は、著者に魅力があると、読んでいて楽しさが増しますね。

読まれる前の本はだれにとっても同じモノに感じられるけれど、
それがひとたび開かれ読まれると、読者の性格や、その時の心のあり様や、
年齢や、環境によってとらえ方がまったく違います。
わたしはこう感じたけれどこの人はこんなふうに感じるんだとか、そういう読み方もあるのかとか。
だから本の話をしたり、本を紹介されたりするのっておもしろいのだと思います。


清水さんはこれまでの人生で心が萎え、投げ出しそうになった時、
それを押しとどめてくれたものの一つとして、子どもの文学の存在が大きかったと述べています。

 -私はさまざまな物語をとおして、人間を計るものさしも
   「いま、ここ」を計るものがすべてではないということを知ったのだと思います。
   もうひとつ、子どもの文学が私に小さいときから伝え続けてくれたこと、
   それは、人生は生きるに値するということ。
   子どもの言葉で言えば、大きくなるって素敵なこと、ということでした。  (まえがきより)


優れた子どもの本の中には、生きていく知恵や力みたいなものが詰まっているのかもしれません。

そして、こうも言っています。
年齢を重ねれば重ねるほどに、子どもの文学がおもしろく読めるようになったと。
年をとるのがたのしみになりそうな言葉でしょ。





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by kangaroo-books | 2010-05-06 11:00 | 【子どもと絵本を知る】本棚

人生に大切なことはすべて絵本から教わった

長らくおやすみさせていただきましたが、だいぶ体調がよくなったので、というより、
痒みとの付き合い方がわかってきたので、ブログ再開します!
妊婦ですので、また急におやすみすることもあるかもしれませんが、
のんびり、ゆっくりペースでお付き合い下さいませ。

人生に大切なことはすべて絵本から教わった

『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』
末盛千枝子=著 現代企画室
 

すえもりブックスという出版社を知っていますか?
出版点数は少ないけれど、宝物になるような素敵な絵本ばかりを送り出している出版社さんです。
ここで以前に書いた『オーケストラの105人』や、わたしの大好きなゴフスタインの絵本も
すえもりブックスから出ています。(そういえば、ゴフスタインの絵本紹介したことないなぁ)

今日紹介する『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』は、
すえもりブックスの代表である末盛千枝子さんが、
ヒルサイドテラスで行われたセミナーでお話されたことを1冊にまとめた本です。
このセミナーとても気になっていたので、本になったと知ってすぐに購入しました。

急いで読んでしまうのがもったいなく感じて、少しずつじっくりと読んでいたのですが、
とうとう今日の朝、最後の章とあとがきまで読み終えてしまいました。
あ~、よかった。。。
出版の仕事も興味深いものですが、末盛さんの人生、美意識、本や文化に対する造詣の深さ・・・
きっと、とても素敵で魅力的な女性なのでしょうね。
セミナー会場にいるかのような臨場感で、引き込まれて読みました。
このブログを読んでくださる方はきっと絵本好きだろうから、ぜひぜひおすすめしたい!
どこが、どうよかったのか一口に言えないのがもどかしいのですが、
これを読んで、「ああ、絵本が好きでよかったなぁ」と感じました。

このタイトルの言葉『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』は、
末盛さんのように長く絵本に携わってきた方が言ってこそ説得力のある言葉でしょうが、
わたしも今まで絵本から教わってきたことがたくさんあります。
そして、これからは自分の子どもと絵本を分かち合っていくわけだから、
ますますいろいろなことを絵本は教えてくれるのでしょうね。

ここに紹介されていた本で未読のものもたくさんあったので、これから読むのがたのしみです。
そして、それらの本は何を教えてくれて、わたしは何を得るのだろうか・・・
人との出会いも、本との出会いも、素敵で不思議なものです。
1冊の本から本へ、本から人へ・・・1人の人から人へ、人から本へ・・・
そうやってつながっていくことは、木が空にむかって枝をのばすようです。
まるで、この本の表紙の木のように。(これはすえもりブックスのマークなのです)
そこには青々とした葉が茂り、やがて花が咲いたり、実りがあったりするかもしれません。
人生を美しく、実り豊かなものにするためには、やっぱり本は欠かすことができないと思います。
言いたいことはたくさんあるのだけれど、とりとめがなくてすみません。
興味のある方は、ぜひ読んでみて!
わたしの感想を読んでくださるより、ずっとずっと実りがありますから。

 -本は子どもにとっても、大人にとっても、もちろん老人にとっても、
   さまざまな意味で、美しい宝の山だと思います。
   ときには人の一生を左右するほどのものだとさえ言えると思うのです。  (あとがきより)


それから最後に、この本の帯の言葉がいいのです。絵本作家の安野光雅さんが書かれています。
 -「自由はどこにあるんだろうか」
   「そうだ、本屋さんへ行くとあるかもしれない」

普段は読む時に帯は邪魔だからと、ポイッと捨ててしまうことが多い帯ですが、
この帯は大切にとっておきます。


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 たとえば・・・
 ● うきうきした春の気分にぴったりの絵本は?
 ● ガハハと笑っちゃう絵本は?
 ● 昔読んだ本を探して         などなど 
 
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by kangaroo-books | 2010-05-05 08:37 | 【子どもと絵本を知る】本棚