<   2010年 12月 ( 2 )   > この月の画像一覧

あなのはなし

小柄で身軽なせいか寝返りしだすのがすこぶる早かった娘は、
6ヶ月の今では、コロコロコロコロと部屋中を縦横無尽にころがっています。
そんな姿を見るとつい口にしているひと言がありました。

「コロコロ、ころがって、どこ行くの?」

言いながらこのセリフどこかで聞いたことあるなぁと思っていたのですが、やっと思いだしました。
以前ストーリーテリングのために覚えたおはなしの中にでてきたセリフでした。
覚えて以来一度きりしか子ども達にはなしていなかったので、
すっかり頭の奥の引き出しにしまいこんだままになっていました。
頑張って覚えたはずなのに、ひと言が思い出せないなんて、
おいおい…と自分につっこみたくなる一方、
おはなしの中の言葉が何気なく口をついて出てきたことがうれしくて、笑みがこぼれました。
子どもはよくおはなしの中の言葉を覚えて、普段の生活の中で口にしていますよね。
わたし自身もそんな子どもでした。
それが自然にできるのは、おはなしの世界に入りこめる子どもだけの特権かと思いきや、
この年になっても同じような体験ができるとは。
これは近くに子どもがいるからこそですね。
小さな子がいる暮らしはなんと楽しいことでしょう。

『あなのはなし』
ミラン・マラリーク=作
間崎ルリ子=訳
「おはなしのろうそく4」 東京子ども図書館編より


あるところに、あなのあいた靴下がありました。
ところが、誰もそのあなを繕ってくれなかったので、
あなはどんどん大きくなって、とうとう靴下を飲み込んでしまいました。
そして、あなはぶたりと外へでかけました。
あなは途中、ドーナツとかえるとツバメとひつじに出会って、
一緒に旅をすることにしました。
やがて、夜になり彼らは森の一軒家で休むのですが、そこにおおかみがやってきて、
ドーナツもかえるもツバメもひつじも、パクリと飲み込まれてしまいました。
ところが、おおかみがあなを飲み込むと・・・

あっと驚くおしまいに、大満足のおはなしです。


ちなみに、わたしがつぶやいた「コロコロ、ころがって、どこ行くの?」は、
あながドーナツに出会ったときに言った言葉。
この問いに対して、「べつにどこへも。ただ、世の中をみたいとおもってね」と答えるドーナツさん。
わが娘も、いろんな物を見てやろうとばかりに、部屋中をコロコロコロコロところがっております。
[PR]
by kangaroo-books | 2010-12-12 21:27

11月の読書メモ

11月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:2125ページ

たんぽぽの日々たんぽぽの日々
「機嫌のいい母でありたし無農薬リンゴひとかけ摺りおろす朝」は、まさに今のわたし。ああ、わたしはこんなに幸せな毎日を送っているのだなあ、とため息がでました。今読んでいなければ、夢中すぎて子育てがこんなにも幸せであることを見逃していたかも。出会えてよかった。「ひざの上に子を眠らせて短編を一つ読みきる今日のしあわせ」おんなじだなあと、くすっと笑えました。
読了日:11月29日 著者:俵 万智
はじまりの日はじまりの日
“流されることなく 流れをつくりますように” 沁みることばです。
読了日:11月29日 著者:ボブ・ディラン
まるまるまるのほんまるまるまるのほん
ずっと気になっていた絵本、やっと読めた。おもしろーい!!想像力ってすごい。わたしはアナログ人間だから、いろんなものがデジタル化されていくことに否定的だったのだけど(電子書籍とかね)、この絵本はデジタルの文化がなかったら生まれ得なかった作品でしょうね。大半の物がアナログ→デジタルの流れだけれど、これはデジタル→アナログ。そう思うと、デジタルも悪くないかも。それにしても、今の子どもたちにとって「くりっく」って当たり前の言葉なのね。おどろきです。
読了日:11月29日 著者:
さあ、ひっぱるぞ! (児童図書館・絵本の部屋)さあ、ひっぱるぞ! (児童図書館・絵本の部屋)
読了日:11月29日 著者:ケイト・マクマラン
ミャオせんせい、きんきゅうしゅつどう! (てんやわんやでおおさわぎシリーズ)ミャオせんせい、きんきゅうしゅつどう! (てんやわんやでおおさわぎシリーズ)
読了日:11月29日 著者:サム ロイド
こんなおみせ しってる? (かがくのとも絵本)こんなおみせ しってる? (かがくのとも絵本)
こうやって商店街でお買い物するの大好き。読むだけでわくわくしちゃいます。たまごやさんは、幼い頃に近所にあってよくおつかいに行ったお店にそっくりで(お店のおばあちゃんの風貌までそっくり!)懐かしい記憶がよみがえってきました。
読了日:11月29日 著者:藤原マキ
これはなみだ? (かがくのとも絵本)これはなみだ? (かがくのとも絵本)
栗林さんの写真はすごいですね~。自分もありんこの一員になって葉っぱの上にいるかのような錯覚に陥ってしまいます。長さんの言葉との相性もばっちりです。
読了日:11月29日 著者:長新太
たいせつな あなたへ あなたが うまれるまでの こと (講談社の翻訳絵本)たいせつな あなたへ あなたが うまれるまでの こと (講談社の翻訳絵本)
訳者のおーなり由子さんのあとがきにある通り、「親になる喜びと、生まれてくるいのちの前で覚悟したことを思い出させてくれる本」子ども向けというより、ママ向けの絵本。
読了日:11月29日 著者:サンドラ・ポワロ-シェリフ
ツバメ号とアマゾン号(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号とアマゾン号(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
ああ、夏休みが終わってしまった~。夢想家のティティに自分を重ねて読んでいた子どもの頃を思い出しました。今回は自分が親になって読んだからでしょうか、お母さん、ディクソンさん、炭焼のビリー、船長フリントなどまわりの素敵な大人(原住民!)にも目が向きました。読んで元気になるのが、この作品の一番の魅力じゃないでしょうか。子どもであろうが、大人であろうが、ツバメ号の船員のひとりになって夏休みを満喫できます。
読了日:11月16日 著者:アーサー・ランサム
ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
新訳かあ~と複雑な気分で読み始めましたが、この本のすばらしさは新訳だろうが、旧訳だろうが関係ありませんね。すぐに引き込まれて、ぐいぐい読んでしまいました。夏のうちに読もうと思っていたのに、ボヤボヤしているうちに秋になってしまったのが残念なところ。でも来年の夏までは待ちきれず。外はもう冬の気配がしているというのに、気分は夏休みです!
読了日:11月15日 著者:アーサー・ランサム
ポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなしポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなし
読了日:11月09日 著者:ジョアンヌ・オッペンハイム
おはようスーちゃんおはようスーちゃん
(再読)大好きなおはなし。娘が生まれて、あらためて読みたくなり手に取りました。いつも穏やかで、子どもと一緒に楽しむことが好き、そしてスーちゃんときちんと向き合うパパとママは、わたしの理想の両親像です。作者の次女はスザンナ、きっとスーちゃんのモデルですね。ちなみに同じ作者の「くまのテディ・ロビンソン」は長女と同じ名前のデボラという女の子が主人公です。お母さんにこんな物語を作ってもらった子ども達は幸せですね。娘がもう少し大きくなったら一緒に読んで楽しみたい本です。
読了日:11月07日 著者:ジョーン・G. ロビンソン
めぐる季節の話 (安房直子コレクション)めぐる季節の話 (安房直子コレクション)
「ひぐれのお客」「ひぐれのラッパ」を読んだら、安房直子の他の作品を読み返したくなって。「花豆の煮えるまで」「初雪のふる日」は何度も読んだ作品だが、今回も安房ワールドにひきこまれる。巻末のエッセイに「空想と現実の境の、あの微妙にうつりかわる虹のような色が、たまらなく好き」という言葉を見つけて、やっぱり!とにんまりしてしまった。安房さんの作り出すその虹の色が大好き!
読了日:11月07日 著者:安房 直子,北見 葉胡
大海の光―ステフィとネッリの物語大海の光―ステフィとネッリの物語
ああ終わってしまったという思いと、二人の人生はこれからも続いていくのだという思いで胸がいっぱい。ステフィとネッリを中心に描いた作品だが、二人のまわりの人々の描き方が薄っぺらではないのがよかった。それぞれの人の歴史、信条、生活が垣間見れた気がする。ネッリの「なにもかも複雑すぎる。どうして、もっと単純に生きることができないんだろう」という言葉が印象的。
読了日:11月04日 著者:アニカ トール
海の深み―ステフィとネッリの物語〈3〉海の深み―ステフィとネッリの物語〈3〉
ステフィとネッリがスウェーデンにやってきて早4年。前2作は主にステフィに目が向いたが、今回は難しい年齢にさしかかったネッリ、ステフィのユダヤ人の友人ユディス、島からの友人ヴェーラなど、ステフィのまわりの少女たちの思いや、悩みにも目が向く。ステフィの口から語られる「あたしは、だれなの?いったい、だれになるつもりでいるの?」という問いの答えを、それぞれが必死で探しているのが伝わってくる。彼女たちのその後が気になります。
読了日:11月02日 著者:アニカ トール
カドカワ学芸児童名作  ここから どこかへカドカワ学芸児童名作 ここから どこかへ
わたしもぺったくんと同じように、この世にはおばけがいると信じています。会ったことないけど。会うのはこわいけれど、やっぱり会ってみたい。ぺったくんの出会ったへやすみおばけや、おならおばけ、くすしくおばけや、からっぽおばけならなおさら会ってみたい!わたしの「きりぴすけーむ」は残っているかな。
読了日:11月02日 著者:谷川 俊太郎

読書メーター

[PR]
by kangaroo-books | 2010-12-01 08:34 | -読書メモ