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てのひらおんどけい

『てのひらおんどけい』 
浜口哲一=文 杉田比呂美=絵 福音館書店 




パパとぼくは、散歩に出かけます。
パパと手をつないでみると、あったかい。
日かげの柵は、つめたい。
日なたの柵は、あったかい。
自転車のサドルは、あつい!
道ばたのポストは、あったかい。
木の幹は、つめたい。
外には、あったかいものと、つめたいものがたくさん。
わたしたちは、みんな手のひらに温度計を持っているんだね。
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男の子の小さな大発見に、やさしく付き合うお父さんがすてき。
そして、お父さんが持っているくまさんバッグがかわいくて、気になります。
おやつのりんごと、文庫本が入っているのかな?

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この絵本は、福音館書店のふしぎなたねシリーズとして、出版されたもので、
月刊絵本ちいさなかがくのともをハードカバー化したものです。
先日、ちいさなかがくのともの編集に携わっている方の講演を聞く機会がありました。
ちいさなかがくのともは、知るための絵本ではなく、出会うための絵本なのだそうです。
3、4歳の子ども達が、まだ気付いていない自然の中の不思議なもの、美しいもの、
面白いものに出会うための絵本。
う~ん、納得。
この絵本も読んだ後、散歩に出て、いろいろなものにさわってみたくなります。

ふしぎなたねシリーズは、今年から刊行されたシリーズなので、まだ冊数は少ないですが、
センス・オブ・ワンダーを刺激されるおはなしばかりで、次の絵本もたのしみです。

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by kangaroo-books | 2009-07-27 18:18 | 【sense of wonder】の本棚


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