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タグ:ノンフィクション ( 12 ) タグの人気記事

さよならエルマおばあさん

運転中、ラジオから田中好子さんの声が聞こえてきました。
告別式で流された肉声テープだそうです。

「天国で被災された方のお役に立ちたい」という言葉に心震えました。

わたしはいつか死を目の前にした時、人を思いやれるだろうか。
「思いやりは大切」小学一年生が先生から言われそうな言葉ですが、
人生というのは、やはり人を思いやってこそだと思います。

人のために生きること。
それが、自分のために生きるということ。
子どもを持ってから、それをますます感じています。

さよならエルマおばあさん

『さよならエルマおばあさん』
大塚敦子


エルマおばあさんの最後の一年を綴った写真絵本です。
死を受け入れながらも、残された日々を大切に生きるエルマおばあさんは、
最後の日々を人生を振り返ることと、人を思いやることに費やします。
親しい人々へのお別れをするだけでなく、
自分の死後、彼らの悲しみが少しでも和らぐよう気を配りをするおばあさんと
それを受け入れる人々。
やがて、おばあさんは穏やかな死をむかえます。

人が生きて、死ぬということはほんとうに尊いことです。
by kangaroo-books | 2011-04-25 23:20 | 【いのち】の本棚

にほんのいきもの暦

台風ですね。
こんな天気の日には、おちびさんはよく寝ます。
今も気持ちよさそうに、ぐーぐーと。
生き物としては、これがあるべき姿なのでしょうね。
こんな天気では、鳥も、猫も、虫もいませんもの。
どこかに身を隠して、大風大雨の過ぎるのを静かに待っているのでしょう。

それにひきかえ、勤め人のみなさんは大変です。
台風の日くらいみんな一斉にお休みにすればいいのに~(ちょうど土曜日なのだし)
という思いにかられますが、それは呑気すぎる発想でしょうか。
だんなさんのお給金を頼りに生活している身としては、
経済の発展云々が無視できないことは重々承知ですが、
強風に傘を飛ばされたり、電車の運休に長時間足止めをくったりする人々の姿を
テレビで目にするたびに、こんな日に頑張って仕事に出かけるのは
なにか間違っているのでは・・・という思いにかられてしまいます。

にほんのいきもの暦

『にほんのいきもの暦』
財団法人 日本生態系協会
アノニマ・スタジオ


今日紹介する本は児童書ではありませんが、
子どもとお散歩する時に役立ちそうな本です。

二十四節気にそって、自然や生き物たちを紹介。
季節を表す日本語の豊かさ、美しさに、はっとさせられます。

二十四節気では、今は霜降。
読んで字のごとく、霜の降りる頃という意味、
秋の終わり、冬のはじまりを予感する時期です。

こんな時期に台風とは!
天災のたびに「自然が怒っています」などと大騒ぎするテレビは好きではありませんが、
たしかに季節が乱れてきているような気がします。
昔の人々が、美しい名前をつけて、愛でた季節ごとの自然の美しさを、
これから先の世代もずっと楽しめるといいのですが・・・少し不安です。
by kangaroo-books | 2010-10-30 12:18 | 【野原のたのしみ】の本棚

世界のシェー!!

理論社が倒産したニュース、今日新聞で知りました。
最近、情報が遅いもので・・・今月初旬に再生法申請していたのですね。
いい本が多い出版社だったので、驚きました。

小学生の頃、図書室で出会った灰谷健次郎さんの本や、王さまシリーズ、
『宿題ひきうけ株式会社』や、『ながいながいペンギンの話』
図書館で子ども達によくすすめたのは、『ともだちは海のにおい』
『ドングリ山のやまんばあさん』、星新一のシリーズ。
最近では、新刊を楽しみにしていたよりみちパンセシリーズ。
そういえば、あれもこれも理論社でした。

次の世代の子ども達もこれらの本が楽しめるよう、無事再生してくれることを祈ります。
応援の意味をこめて、最近読んだ理論社の本を紹介します。

世界のシェー (よりみちパン!セ)

『世界のシェー』
平沼正弘=作
理論社


写真家の作者が17年に渡って撮りためた、世界中の人々のシェー!!
そう、もちろんあの「シェー!!」ですよ・・・イヤミがやるあのポーズ。

本からあふれだすのは、笑顔、笑顔、笑顔。
顔だけでなく、心の底から、ポーズをとった指先から足先まで笑っているのでしょう。
ページを繰る度、楽しげな笑い声までも聞こえてきそうです。
貧困や、戦争といったきびしい状況下にある国の人々にも笑顔が浮かびます。

笑いこそが、人々を救い、世界をよりよくしていくはず。
世界中の人々の笑顔を見てともに笑い、本を閉じた時、そんな思いが心に残りました。
元気が出る本です。



上に書いたよりみちパンセシリーズの1冊です。
養老孟司さんの『バカなおとなにならない脳』や、みうらじゅんさんの『正しい保健体育』
しりあがり寿さんの『オヤジ国憲法でいこう!』など興味深いタイトルが並ぶこのシリーズ。
面白くて、知らないことを教えてくれるだけにとどまらず、
自分の頭で考えることの大切さに気付かされる本でもあります。
中学生以上すべての人向けと記されている通り、大人のみなさんにもおすすめです。
きっと頭やわらかくなりますよ。

このシリーズ、出版予定の中にも気になるものがいくつかあります。
拉致被害者の蓮池薫さんの兄の透さん、人類学者の中沢新一さんによる作品など。
再生されれば、引き続き出版されるのでしょうか。ぜひ、読んでみたいです。
by kangaroo-books | 2010-10-28 15:33 | 【世界の人びと】の本棚

図書館ラクダがやってくる

毎年夏休みには、移動図書館バスに乗って、
山間部の小学校に本の貸出と、おはなし会に行っていました。
ネットで本が買える時代とはいえ、
近所に図書館も、本屋さんもない地域に住む子どもたちにとって、
たくさんの本の中から、お気に入りの1冊を探すのは心躍ることなのでしょう。
「こんな本を見つけた!」「これ読んだことある!」「これおもしろそう!」と、
大はしゃぎして借りる本を選ぶと、家に持ち帰るのも待ちきれず、
校庭のすみっこにしゃがみこんで、本を開きます。
本を読むよろこびにあふれたその姿を見るたびに、
この仕事に就いてよかったと思いました。

図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動

『図書館ラクダがやってくる
  ~子どもたちに本をとどける世界の活動~』
マーグリート・ルアーズ=著
斉藤規=訳
さ・え・ら書房


作者は、世界各地の図書館員に手紙を出して、
どんな方法で子どもたちに本を届けているかをたずねました。
その結果、世界中から集まった情報や写真がすてきな絵本になりました。

フィンランドには図書館船が、インドネシアには自転車図書館があります。
イングランドの海辺では、図書館は手押し車にのってやってきます。
ケニアには図書館ラクダが、タイには図書館ゾウが、
ジンバブエには図書館ロバがいるのですから驚きです!
100冊の本をかついで4時間も歩いて本を届けるパプア・ニューギニアの
ボランティアさんたちには頭が下がる思いがしました。

世界中には、移動図書館を心待ちにしている子どもたちがたくさんいて、
彼らに本を届けるために、図書館員たちはあらゆる手をつくしているのです。
子どもと本をつなぐためにがんばっている同志を見つけたようで、
同じ仕事をする者として、とても励まされました。

心に留めておきたいことばです。
  -「図書館は、空気や水と同じくらいたいせつなものなのです」
  -「図書館は建物ではなく、サービスなのです」


ひとりでも多くの子どもが、本のよろこびをあじわえますように。





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by kangaroo-books | 2010-08-04 16:39 | 【本がすき!】の本棚

絵とき ゾウの時間とネズミの時間

時間割、時刻表、タイムカード・・・6時起床、8時出勤、5時待ち合わせ・・・
わたしたちの生活は、時間によって区切られています。
そして、わたしたちは、時間の家来の時計に指示を出されているかのように、時計を見て行動します。
けれども、時間って一体なに?
たとえば、世界中から時計もカレンダーもなくして、時間という観念をなくしてしまったらどうなる?
それでも、やっぱり時間は流れます。
太陽が昇って沈んだら、次の日がきたことがわかるし、
季節がぐるっとめぐったら、次の年がきたことに気付きます。
それに、時間は人を子どもから大人へ変化させます。
考えれば、考えるほどに、時間とは不思議なものです。
そうこう言っているうちに、もうすぐ今年もおしまい。1年いろんなことがありました。でも、あっという間。
365日ってなんて長くて、短いんでしょう。毎年のことながら、驚いてしまいます。
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『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』  <ノンフィクション>
本川達雄=文 あべ弘士=絵 
福音館書店 (対象:中学年~)

絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)

地球上には、いろいろな大きさの動物がいます。
大きくてゆったりしているゾウに、小さくてせかせかしているネズミ。
大きい動物も、小さい動物もみんな生きています。
動物は大きさによって、食べる量や、呼吸の回数が違うけれど、
一生の間に心臓がうつ回数はみんな同じ。

同じ著者による「ゾウの時間ネズミの時間」(中公新書)を
子どもにもわかりやすく、絵ときにした作品。
新書の方では、いまいち理解できなかったことも、
絵や図をまじえて説明されているこの本ではよくわかりました。

わたしたちは、人間が決めた時間の規則にしたがって、生活しています。
人間は、60秒が1分、60分が1時間、24時間が1日、365日が1年・・・
という単位で時間をとらえているけれど、それぞれの動物はそれぞれの時間を生きています。
どんな動物でも、一生の間に心臓がうつ回数は同じなのだそうです。
人間が、時計やカレンダーを作り出すより、はるかはるか昔から、
心臓が刻む時間は、それぞれの動物の中にあって、何があっても揺るがないのです。
生命は、すごく神秘的でありながら、まるで誰かの意思でプログラムされているかのように
精巧で、確実で、びっくりしてしまいました。


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 たとえば・・・
 ● 幼稚園での読み聞かせに向いているクリスマスの絵本は?
 ● 絵本から読み物へのステップになるような本を探している
 ● あたらしい絵本の中からおすすめを教えて!       などなど 
 
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by kangaroo-books | 2009-12-08 17:57 | 【チクタク・・・】の本棚

世界を動かした塩の物語

朝ごはんのゆでたまごに、塩をふりました。
昼ごはんのおにぎりをにぎるときには、手に塩をつけました。
晩ごはんのカニと春雨のスープの味がぼんやりしていたので、
塩をひとつまみ入れたら、たちまちおいしくなりました。
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『世界を動かした塩の物語』 
マーク・カーランスキー=作 S.D.シンドラー=絵
遠藤育枝=訳 BL出版 

世界を動かした塩の物語

塩が、世界を動かしていた時代がありました。
現在の石油のように、たいへん貴重なものとして扱われていたのです。
塩には重い税金がかけられ、塩をもつ者が富をもちました。
他にも、塩にまつわるびっくり話がいっぱい。
給料(サラリー)や兵士(ソルジャー)は、塩(サル)が語源なのだとか。
理由は、本を読んで納得してください。

必ず誰の家のキッチンにもあるもの、塩。
そこにあることが、あまりに当たり前すぎて、
塩のことをじっくりと考えたことなんてありませんでした。
身近なものにでも、もちろん歴史があって、
それにまつわる興味深い話をひっそりと隠し持っています。
知るって、なんてたのしいことでしょう。
塩をきっかけに歴史、化学、地理、そして政治にも興味がわきます。


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by kangaroo-books | 2009-11-13 20:12 | 【くいしんぼう】の本棚

カレーライスがやってきた

八ヶ岳のふもとに、大好きなカレー屋さんがあります。
わたしたち夫婦は、時々ここのカレーが食べたくて仕方が無くなります。
長時間煮込んだ大きなお肉の柔らかさが、感動もののポークカレー。
目玉焼きが2つと、分厚いベーコンが2枚のった迫力のベーコンエッグカレー。
2、3ヶ月おきに、カレー食べたい病にかかると、車を飛ばして2時間。
カレーを食べるためだけに、八ヶ岳に向かいます。
2時間の価値があるカレーなのです!あ~、食べたくなってきた。
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『カレーライスがやってきた』  
森枝卓士=文・写真 福音館書店 

カレーライスがやってきた (たくさんのふしぎ傑作集)

カエルカレー!食べてみたい?
それとも、絶対に食べたくない?
カエルカレーは、100年以上前の本『西洋料理指南』に出てくる、
日本ではじめて作られたカレーライスです。
材料は、カエル、タイ、エビ、アサリ、ネギ、
しょうが、にんにく、バター、カレー粉、小麦粉、塩
レシピに忠実に作ってみると、出来上がったのは、
わたしたちの想像するカレーライスとはほど遠いものでした。

では、カエルカレーは、いったいどこから日本にやってきたのでしょう?
そして、わたし達になじみ深いじゃがいもと、人参と、玉ねぎと、
肉の入ったカレーは、いつ頃、どうやってできたのでしょう?
著者はカエルカレーの故郷を探して、世界中を旅しながら、カレーを食べまくります。

カレー好きなら、きっと気になるタイトルでしょ。
外国のこと、食べ物のこと、歴史いろんな興味のきっかけになりそうな本です。


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by kangaroo-books | 2009-10-29 19:31 | 【くいしんぼう】の本棚

落ち葉

こんな悪天候の日には、部屋でぬくぬくと読書をするに限ります。
コーヒーと、おいしいお菓子と、ブランケットがあれば準備万端!
今日読んだ物語の舞台は、太平洋に浮かぶ常夏の島。
本の世界に没頭していて、ふっと気付くともう夕方です。
窓を開けてみると、雨はやんでいて、
ベランダに鮮やかな赤と黄色の落ち葉が数枚落ちていました。
ああ、そうだ!ここは日本で、今は秋だった。はっと我に返るのでした。
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『落ち葉』  
平山和子=文と絵 平山英三=構成と写真 福音館書店 

落ち葉

黒姫山の麓に住む、作者の平山和子さんは、
散歩の途中ひろった一枚の落ち葉の美しさに魅かれ、
「どうにかして、美しいすがたを残しておけないものだろうか」と、それを描きました。
紙面には、本物と見まごうばかりの赤や黄色の落ち葉が並びます。
モミジ、イタヤカエデ、サクラ、ヤマブドウ・・・
さまざまな形の、色鮮やかな落ち葉が美しいのはもちろんのこと、
虫に食べられて穴が開いたり、ほとんど葉脈だけになってしまったりして、
朽ちていく途中の表情を見せる落ち葉も驚くほどに美しく、何度見ても見飽きません。

-私は、身近なところに、こんなにも美しいことがあることを
  うれしく思いながら、落ち葉を描いています。  (本文より)



平山和子さんは、『くだもの』や『おにぎり』の作者でもあります。
この2冊の絵本も、ほんとうに写実的な絵で、手をのばして食べたくなるほどです。
平山さんの絵を見ると、絵は写真よりも真実を伝えるのかもしれないと感じます。
平山さんの描く落ち葉は、本の間でそのまま朽ちていっても不思議はないほどです。


平山さんご夫妻は1年に1日だけ、ご自宅で「落ち葉美術館」をされていました。
残念ながら、その活動はもう辞められてしまいましたが、一度訪れてみたかったものです。




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by kangaroo-books | 2009-10-26 17:52 | 【秋によみたい】本棚

ホネホネたんけんたい ・ ホネホネどうぶつえん

自分も、あの人も、あの人も、あの人も、
犬も、猫も、ライオンも、ヤモリも、マグロも、中にあるのは白い骨。
いつもは忘れているけれど、時々その事実を思い出すと、
少しだけヒンヤリとした気分になります。

それを、思い出させるのは・・・

理科室のガイコツ。

鯵の三枚おろし。

ローストチキンにする前の生の丸鶏の感触。

レントゲン写真。

整形外科で、自分のレントゲン写真を見て、
気分が悪くなり、しばらく休ませてもらったことがあります。
別に、悪いところがあったというわけではありません。
わたしの首の骨、背骨、あばら骨、二の腕の骨。
先生の説明を聞きながら、ぼんやり見ていたら急にクラっときました。
自分の中身を見せられるのは、けっこうびっくりするものです。

そんな小心者のわたしですが、この本の骨は美しいと感じました。
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『ホネホネたんけんたい』 
『ホネホネどうぶつえん』  
西澤真樹子=監修・解説 大西成明=写真
松田素子=文 アリス館
(見て楽しむなら:低学年~、じっくり読んで楽しむなら:中学年~)








「ホネホネたんけんたい」が出版されたのは、去年です。
骨だけになった動物が、すくっと立っている写真の数々に最初はびっくりしましたが、
1ページずつ文章を読んでみると、ほーっとうなってしまいました。

亀の甲羅には肋骨があること、うさぎの耳には骨がないこと、
豚の足の骨はまるでハイヒールのような形をしていること。
巻末の解説まで読み終わる頃には、得た知識を誰かに教えたくてうずうずしていました。

早速、図書館に来た小学生男子たちに見せてみると、
一番くいついたのは、動物のおちんちんのホネ比べのページでした。
「すっげー。アライグマ長ーい」
「えー、骨あんの?オレにもあんの?」
なんて、わいわい盛り上がっておりました。
ちなみに、ヒトにはないそうです。

そして、最近出版された第2弾の「ホネホネどうぶつえん」
こちらは、最初に骨の一部を見せ「ぼくがだれかわかるかな?」と問いかけ、
次のページで、全体像を見せ、解説する形式になっているので、
おはなし会でも使えそうです。
子ども達と、どの動物のどこの骨だか考えながら読んだら楽しそう。

「ホネホネたんけんたい」の最後に書かれていた言葉が印象的でした。

  ひとりひとり、みんなちがう。
  ホネになっても、みんなちがう。

  オレはホネだぞ。よくみろよ。
  からっぽみたいにみえるけど、
  いろんなひみつがつまってる。 (本文より)


★おはなし会で使うには・・・
 低学年~
 2冊とも使えそうですが、↑ にも書いたように、「ホネホネどうぶつえん」は、
 クイズのようにして、子ども達と一緒に答えを考えながら読めそうです。

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by kangaroo-books | 2009-09-04 11:50 | 【どうぶつたち】の本棚

拝啓・手紙です

『拝啓・手紙です』  
天野祐吉=文 辻本洋太郎=絵 福音館書店 




手紙を書くのは好きですか?
遠くの人に想いを伝えるためには、電話やメール、
ファックスなどずっと便利な方法があります。
けれども、手紙には手紙のよさ、おもしろさがあります。

今から約5000年前に、文字が生まれました。
手紙を定期的に配るしくみは、すでに2500年前にあったのだそうです。
そして、1840年にイギリスで現在のように切手を貼って手紙を出す、
郵便のシステムが作られました。

人間は文字を使うようになってから現在までに、様々な手紙を送りあってきました。
ラブレター、年賀状、旅先からの手紙・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この本が月刊たくさんのふしぎとして、はじめて出版されたのは1988年です。
それから20年が経ち、世の中はもっともっと便利になりました。

そして、世の中のスピードはどんどん早くなりました。
携帯のメールを使えば、画面で作った手紙を一瞬で相手に届けることができます。

それでも、やっぱり人は手紙を書きつづけています。
白い便せんに向かって、「さあ何を書こう」と相手のことを考える時間、
ひと文字ずつ綴る時間、季節にあった切手や、封筒を選ぶ時間。
そして、手紙はもう届いたかな?お返事はくるかな?と待つ時間。

たっぷりと時間をかける分だけ、たっぷりの思いが伝わるのかもしれません。
作者は、どれだけ技術が進んでも、人間は手紙を書きつづけるだろうと言います。
それは、もちろん!
わたしも、残暑見舞いでも書こうかな。

               ●

残念ながら、この本は現在品切れで購入できません。
福音館のたくさんのふしぎシリーズには、手紙、和菓子、建築、トーテムポール、アマゾン、
南極、ヤマネ、ノラネコなどなど、おもしろいテーマについて詳しく、わかりやすく、たのしく、
教えてくれるものがたくさんあります。
興味の原点がつまったシリーズです。
それは、もう、子どもだけではなく、大人もわくわくするような。
古いものは、品切れになってしまっているものもたくさんありますが、
興味のある方は、ぜひ図書館で読んでみてください。

たくさん本を読んでみても、たくさん生きてきても、
世の中は広くて広くて広くて、まだまだ知らないことがたくさんあります。
知らないことを知るのって、すごくたのしいことです。

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by kangaroo-books | 2009-08-23 11:44 | 【お手紙です】の本棚